熟れすぎた果実
ー即ったおいらが悪いのか
即られたお前が悪いのかー
地蔵
ナンパしにストリートに出ても、緊張して女の子に声を掛けることができないこと。
声掛けもせずにストリートでずっと立っていること。
ナンパ師によってこの地蔵対策は様々だ。
3秒の間で必ず声をかけるという
自分に3秒ルールという決め事を設けたり、
単純に道を聞いたりして徐々に声掛けに慣れていったり様々である。
ラビットはマインド派だ
女の子に声をかけると必ず最初はネガティヴな反応を受けるという常識を叩き込む。
一声目でオープンするのはド即系ビッチだけだと。
良い女の子に話を聞いてもらうには、ネガティヴな反応からどう切り返すかで、切り返しの台本をいくつか事前に用意しておけばいいのだ。
ナンパする前にラビットは必ずマインドセットをする。
そうして地蔵は最初に比べてほぼしなくなった。
しかし新たな地蔵が姿を表す
選び地蔵
それはターゲットを選びすぎることで、結果的に立っているだけになってしまっていることだ。
より美人をより可愛い子を探してしまい、地蔵する。
原因はわかっている。
理想が高くなってしまっているのだ。
そうだ
妖怪を即ろう。
美人を即った挙句、街の女の子が可愛く見えなくなった。
なら逆の行動をとればいい。
妖怪を即ればきっと街にいる女の子全員が可愛く見えるはずだ。
こうしてラビットはソロスト•妖怪縛りを決意した
決行当日。21:00
ラビットは地元から少し離れた駅にいた
服装は決めすぎず、髪の毛もジェルではなくワックスで整えた
こんな日に限って可愛い子がたくさんいる。
駄目だ、今日は妖怪なんだ
少し歩くと、顔にほどよい年輪が入った、目がうつろな女の子が前を歩くのが目にとまった。
声をかけに足を速める
若いカップルが楽しそうに話しながら歩いてくるのが目に入る。
地蔵した。
妖怪に声をかけているのを人に見られるのが恥ずかしい。
こうして地蔵のまま1時間が過ぎてしまった。
ローソン前でタバコを吸って気持ちをリセットする。
ストリートはやめよう。
駅前を見渡すと、Single Barなるものを見つける。
…ふむ。
バーナンか、面白い。
ここなら婚期を逃した美熟女や未亡人、五十路、還暦まで女の子のジャンルの幅は広そうだ。
きっとラビットでも刺さる案件はいるに違いない。
ノーセキュリティで入口を通過し、
独身箱 in
暗めの店内にお洒落なBGM。
辺りを見回すとカップルシートに5.6組の男女が楽しそうに話していた。
箱の平均年齢は40歳くらいだろう。
ラビットは浮いていた。
いや、認識作業だ。そういうことにしておこう。
プロフィールノートを書き、
しばしお酒を飲みながら待つ。
マスター「あちらの女性の方がお客様のプロフィールを見てお話したいと…」
ラビット「お願いします。」
プロフィールにはほとんど何も書いていない。
甘えさせてくれる女性とだけ書いた。
とことん甘えよう。
久仁子「はじめまして〜♪」
妖怪
ラビ値1
推定年齢40代後半
タンスの匂い
麻木久仁子をさらに劣化させたような。
ラビット「は、はじめまして」
久仁子「やだ若い!緊張しちゃう♡」
ラビット「僕もこういうとこ初めてで緊張してます。」
久仁子「なになに??」
ラビット「僕もこういうとこ初めてで緊張してます。」
久仁子「あらそうなの??ごめんね最近耳が聞こえづらくて…」
余計な事は考えるな。
妖怪を即るんだ。
ラビット「失礼かもしれないですが、おいくつですか?」
久仁子「26だよ♪」
ラビット「え?」
久仁子「26♪」
ラビット「…」
吹き出しそうになってトイレへ。
なにをしている?
茶番は終わりだ。即るぞ。
鏡に映る自分に喝を入れ、久仁子の元へ戻る。
いつもの流れで
連れ出し打診。
ノーグダ。
ベタベタと触られながら独身箱アウト。
久仁子は即系だった。
タクシーに乗り込む2人。
運転手さんにはきっと親子に見えただろう。
目的地がラブホだということに違和感を持たれたことは、ラビットも感じ取っていた。
テルーホイン。
タンスの匂いの服を脱がせ、
風呂に入らせた。
上がっても尚、タンスの匂いがした。
だらしない肉付きだ。
腐りかけのものを食すなんて、生き物として負け組じゃないか。
まぁいい。
帝王切開の跡を横目にパンツを脱がせる。
そこは既に濃厚なラブジュースで溢れていた。
久仁子「ラビくん、、、舐めて…」
ラビット「…」
ラビットは舐めた。
成熟されたその味に興奮し、勃起していた。
久仁子「もうだめ焦らしすぎぃ…挿れてッッ…」
ラビットjr イン。
ラビット「妖怪妖怪なんか用かいぃいいい!!!!」
久仁子「うぎぃうぎぃうぎぃぃぃぃいい!!!!」(リアル喘ぎ声)
その喘ぎ声にたまらずむせたが、
無事に、、、
妖怪、即!!!
果てたラビット。
久仁子の全身から漂う強烈な雌の匂いに勃起し、さらにもう一試合してしまった。
久仁子「いっぱい出たね♡」
ラビット「…」
…。
次の日、ラビットは夜のミナミにいた。
昨晩の妖怪がフラッシュバックする。
…うぎぃ…
街を見渡す。
そこには不細工な女の子は1人もいなかった。
Fin